令和3年6月定例月議会「令和3年度 一般会計補正予算(第4号)」についての質疑


令和3年6月定例月議会本会議(令和3年6月25日)で行った議案第23号「令和3年度 一般会計補正予算(第4号)」についての質疑の記録を掲載します。

 

※これは正式な議事録ではございません。正式な議事録は、数か月後に市役所や図書館、市議会のホームページで閲覧することができます。


【かじや 質問】

ただいま上程されました議案第23号「一般会計補正予算(第4号)」についてお聞きします。

今回の補正予算の総額は、約22億3800万円となっており、そのうち枚方市の独自財源として、追加議案書の6ページに、財政調整基金の繰入金 8億7200万円が計上されています。

そこで、まず財政調整基金については、コロナ関連経費のみならず、当初予算で、財源調整としても繰入金が計上されていると思いますが、今回の補正も含めた令和3年度における財政調整基金の繰入金額と、コロナ関連経費に対する市負担額についてお聞きします。

 

【田中総合総合政策部長 答弁】

令和3年度における、財政調整基金の繰入金につきましては、当初予算から今回の補正予算計上額までを合算しますと、総額で約40億円の予算計上を行っております。

これまでの新型コロナウイルス感染症対策に係る市負担額につきましては、総額約32億円となっております。

 

【かじや 質問】

それでは、2回目の質問をさせていただきます。

今年度における財政調整基金の繰入金については、総額で約40億円とのことです。

財政調整基金の残高については「長期財政の見通し」によると、少なくとも70億円程度を目安としていくという方針であったと思いますが、今回の補正を踏まえ基金残高は、どのような状況を見込んでいるのか、さらには、このままでは基金残高が、40億円減少することになりますが、今後この40億円が補填できる見込みがあるのかお聞きします。

また、新型コロナウイルス感染症対策に係る市の負担額だけでも約32億円にものぼるとのことですが、財政規律の観点から、財政調整基金の活用にあたっては、例え、新型コロナウイルス対策であったとしても、しっかりと事業内容や効果、タイミングを精査したうえで判断する必要があると考えますが、見解をお聞きします。

 

【田中総合政策部長 答弁】

今回の補正予算を含めた、令和3年度における財政調整基金の残高につきましては予算ベースで約88億円を見込んでおります。

また、今年度におきましても、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金について、約15億7000万円の配分が予定されていることから、本交付金を加味すると約100億円程度の残高を見込んでおります。

また、財政調整基金の活用にあたりましては、新型コロナウイルス感染症に係る対策につきましても、必要性や緊急性、事業内容について精査を行うとともに基金残高の状況を見極めつつ判断しているものでございます。

 

【かじや 意見】

3回目は、要望とさせていただきます。

財政調整基金の残高につきましては、地方創生臨時交付金などで補填され、100億円程度までは回復が見込めるとのことでしたので、実際にはあまり市の懐を痛めることなく、コロナ対策を実施できていることになりますが、逆に国からのお金がもらえるからということで、事業内容や効果の精査が、他の事業に比べて、甘くなっているのではないかと危惧しています。

例えば、今回、学校園などにおける感染拡大防止対策事業費について計上されていますが、私たち会派からも要望していたこともありますので、必要性は一定理解できますが、本当に今が効果的なタイミングであるのか、配布される対策備品の種類や数が適正なのかというと、疑問があります。

もちろん、コロナ対策には万全を期す必要があり、真に必要な事業は、たとえ国の財源がなくても市独自に実施しなければならないと考えます。

しかし、今後、新型コロナウイルス感染拡大の影響の長期化が懸念される中、税収の大幅な落ち込みなどにより、国からの支援がいつまで続くのか、決して楽観視できる状況ではありません。

対策が必要以上に過剰になっていないのか、本当に効果があるのかなど、事業実施の検討に際しては、今一度、より厳密な事業精査をしたうえで取り組んでいただくよう要望しまして、私の質疑を終わります。