令和3年3月定例月議会「手話でつむぐ住みよいまち枚方市手話言語条例の制定」についての質疑


令和3年3月定例月議会本会議(令和3年3月9日)で行った議案第130号「手話でつむぐ住みよいまち枚方市手話言語条例の制定」についての質疑の記録を掲載します。

 

※これは正式な議事録ではございません。正式な議事録は、数か月後に市役所や図書館、市議会のホームページで閲覧することができます。


【かじや 質問】

ただいま上程されました議案第130号「手話でつむぐ住みよいまち枚方市手話言語条例の制定」について、お聞きします。

この条例では、市の責務、市民の役割、事業者の役割が規定されており、市の責務として、様々な取り組みを進めるのは当然のことですが、条例を実効性のあるものとするためには、市民、事業者の取り組みについても進めていく必要があると考えます。

第5条に市民の役割として「手話に対する理解及びろう者に対する理解を深め、手話に関する施策に協力するよう努めるものとする」とあり、第6条に事業者の役割としては、そのことに加え「ろう者が利用しやすいサービスを提供し、及びろう者が働きやすい環境を整えるよう努めるものとする」と規定されています。

また、これら市民、事業者の取り組みに対して、支援する旨の規定が、市の責務として明記されていますが、市として具体的にどのような取り組みを行っていくのか、お聞きします。

 

【山崎健康福祉部長 答弁】

 議案130号「手話でつむぐ住みよいまち枚方市手話言語条例の制定について」、鍛冶谷議員からいただきましたご質問にお答えします。

 市民や事業者の方には、まずはリーフレットの配布により、手話やろう者への理解を深めていただくことなどの周知を図るとともに、事業者が手話及びろう者に対する理解促進のための取り組みを行う際には、ろう者の当事者団体へ、また手話通訳事業については、手話通訳者関係団体へそれぞれ取次ぎなどを行います。

 

【かじや 質問】

それでは、2回目の質問をさせていただきます。

例えば、市民団体や地域でイベントを開催する際や、事業者が顧客対応などに手話通訳を付けたり、社員研修をしたいと思っても、財政的な問題などから、対応が難しい場合もあります。

基本理念にのっとって具体的な取り組みを進めたいと考えているが、財政的に過重な負担となるため、躊躇している市民や事業者に対して、市として財政的な措置も含めた何らかの支援が必要と考えますが、見解をお聞きします。

 

【山崎健康福祉部長 答弁】

条例の制定に伴い、まず、手話が言語であるという認識のもと、手話及びろう者に対する理解を深めていただくことが重要と考えています。

そのうえで、多くの事業者の方々が手話やろう者の理解に基づき過重な負担とならない範囲で取り組んでいただくことを基本と考えておりますが、財政的な措置も含めた支援については他市の状況など調査研究してまいります。

 

【かじや 意見】

3回目は、意見、要望とさせていただきます。

せっかく条例を制定するのですから、単なる理念条例ではなく、実効性のあるものにしていただきたいと思います。

手話及びろう者の方に対する理解が、まだまだ進んでいない現状を見れば、まずは理解促進の取り組みが必要であることは理解しますが、さらに一歩進んで、市民や事業者の実効性のある取り組みにつなげていく必要があります。

市として、市民や事業者の取り組みを後押しするような、財政支援の仕組みの構築を要望し、私の質疑を終わります。