令和2年4月閉会議会「令和2年度 一般会計補正予算(第1号)について」の質疑


令和2年4月閉会議会本会議(令和2年4月30日)で行った議案第1号「令和2年度 一般会計補正予算(第1号)について」の質疑の記録を掲載します。

 

※これは正式な議事録ではございません。正式な議事録は、数か月後に市役所や図書館、市議会のホームページで閲覧することができます。


【かじや 質問】

ただいま、上程されました「議案第1号 令和2年度大阪府枚方市一般会計補正予算(第1号)について」お聞きいたします。

今回の補正予算には、新型コロナウイルス感染拡大への対応として、国の施策を含め約420億円が計上されています。

そのうち、主に市の独自施策で必要となる財源として約12億円もの財政調整基金繰入金が見込まれており、これは毎年の当初予算において見込む、財政調整基金繰入金の規模に匹敵するほどの大きな額となっており、今後の財政運営に与える影響が危惧されます。

さらに、今後は経済の下振れにより市税収入などの減少も懸念され、本年2月に策定した「長期財政の見通し」よりも、財政的には厳しさを増すものと考えますが、短期的・中長期的な視点から財政運営に与える影響を、市としてどのように考えているのか、見解をお聞きします。

 

【田中総合政策部長 答弁】

今後の財政運営に与える影響でございますが、議員のお示しのとおり、今後、市税収入への影響が懸念され、財政運営にあたっては厳しさを増してくるものと考えておりますが、現時点では財政面での見通しを把握することは難しく、不透明な状況でございます。

今回の補正予算では、財政調整基金繰入金について12億3,500万円を見込んでおりますが、今後、国から示される新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を最大限活用することにより、財政調整基金の繰入額を可能な限り抑制してまいりたいと考えております。

 

【かじや 質問】

それでは、2回目の質問をさせていただきます。

国の臨時交付金については、支給額を含めまだ不確定な要素もあることから、今後、必要な財源に関しては、国に対して、しっかりと財政措置を求めていくよう、要望します。

さて、新型コロナウイルス感染拡大の収束が見通せない状況の中、市民生活や経済活動への影響が長期間にわたることが予想されます。

そのような状況になれば、市としても、さらなる支援策や経済対策を実施していく必要がありますが、その一方で財政負担は増大し、今後を見据えると財政状況の悪化が懸念されます。

先ほどの答弁では、今後の財政面の見通しは不透明な状況とのことでしたが、新型コロナウイルス感染症への対応と、財政負担の健全性とのバランスについて、市長の見解をお聞きします。

 

【伏見市長 答弁】

私としては、将来を見据え、本市財政への影響も十分念頭に置き、財政の健全性を損なうことがないよう取り組んで行かなければならないと考えていますが、まずは、市民の安全・安心を最優先として、新型コロナウイルス感染症への対応に引き続き取り組んでいく考えです。

 

【かじや 意見】

3回目は、要望とさせていただきます。

新型コロナウイルス感染症への対応については、市独自の支援策の実施も含め、積極的な対策を行っていただくとともに、そのための財源として、今年度に新型コロナウイルスの影響で中止や縮小となった事業などで、不執行となった予算の組み換えを早急に行うなど、柔軟な対応を要望します。

さらに、財政の健全性を保ちつつ、新型コロナウイルス感染症への対応を最優先に実施するためには、今後、控える枚方市駅前再整備事業などの大型プロジェクトや、市長の公約事業等について、事業の優先順位や実施時期等を見直す決断も必要になってくると思います。

今後、それらをしっかりと見極めながら、新型コロナウイルス感染症への対応に、全力で当たっていただくよう要望し、私の質疑を終わります。