平成25年第3回定例会(9月議会) 「平成24年度株式会社エフエムひらかたの経営状況について 」の質疑


平成25年第3回定例会本会議(平成25年9月10日)で行った報告第19号「平成24年度株式会社エフエムひらかたの経営状況について 」の質疑の記録を掲載します。

 

※これは正式な議事録ではございません。正式な議事録は、市役所や図書館、市議会のホームページで閲覧することができます。


【岸政策企画部長 提案説明】

次に、報告第19号 平成24年度株式会社エフエムひらかたの経営状況について、地方自治法第243条の3第2項の規定により、御報告申し上げます。

 

恐れ入りますが、議案書の59ページをお開き願います。 

 

平成24年度の事業状況でございますが、1.災害時の情報発信体制の充実につきましては、無停電電源装置の更新や自家発電装置2台の新規購入など、停電時の機能強化を行っております。また、毎年1月に実施しております本市の災害対策本部訓練で新たに市職員による緊急割り込み放送訓練を行うなど、連携強化に努めてまいりました。 

 

2.スタジオの移転につきましては、枚方市駅東改札口前のパスポートセンター開設に伴いまして、サテライトスタジオを中央改札口前に移し、ことし1月15日に駅なかStudio779としてリニューアルオープンいたしました。また、オープンに合わせて、インターネットラジオでの同スタジオの映像配信も開始しております。 

 

3.番組編成につきましては、市民参加型番組と地域密着型番組を2本柱としており、市民参加型番組では、市民や枚方ゆかりの方をゲストに招いてトークを行う番組や、小・中学生がディスクジョッキーを体験する番組などで約240人が出演いたしました。また、平成23年度にスタートしました東北の被災地に市民の声を届ける「スマイル・アゲイン・プロジェクト」では、280人の声を東北のコミュニティーFM6局に届けました。そのほか、市民ボランティアが企画、出演する番組では、延べ約150人が出演しております。 

 

地域密着型番組では、リポーターが市内の商店街などに出向いて生放送でレポートしたり、電話で中学生の声をリアルタイムに届けたりする放送を行っております。また、市提供番組としては、市政情報をお知らせする「シティインフォメーション」のほか、「環境定期便」、「枚方教育ステーション」など、さまざまな情報を取り上げ発信する番組を放送しました。 

 

60ページをごらんください。

 

情報誌の発行につきましては、4月と10月の番組改編に合わせまして各5万5000部発行し、市内公共施設や店舗などに配布しております。また、インターネットラジオの周知につきましては、『広報ひらかた』などで積極的にPRを行っております。そのほか、平成24年1月に開局15周年を迎えたことから、15周年記念事業も実施しております。 

 

次に、平成24年度の決算事業につきまして、御説明申し上げます。 

 

議案書61ページの貸借対照表をごらんください。 

 

まず、資産の部でございますが、現金、預金など流動資産が合わせて1億4923万5992円、有形固定資産、無形固定資産など固定資産が合わせて3591万797円、これを合計しますと、資産合計は最下段の1億8514万6789円となっております。 

 

次に、負債の部でございますが、未払費用など流動負債が1084万561円、次に、純資産の部でございますが、資本金と利益剰余金、合わせまして1億7430万6228円となります。 

 

負債、純資産を合計しますと、最下段の1億8514万6789円でございます。 

 

次に、議案書62ページの損益計算書をお開き願います。 

 

まず、平成24年度の売上高は、広告収入、放送収入、その他営業収入を合わせまして9297万9790円でございます。 

 

これに対しまして、売上原価は2701万5880円でございまして、差し引き売上総利益は6596万3910円でございます。 

 

ここから販売費及び一般管理費5039万1269円を差し引きしますと、営業利益は1557万2641円となります。 

 

さらに、利息など営業外収益を合わせますと経常利益は1563万8434円となり、法人税などの税引き後の当期純利益は、最下段のとおり842万9508円となっております。 

 

なお、63ページに販売費及び一般管理費の内訳を、64ページに監査報告書を添付させていただいておりますが、誠に勝手ながら説明は省略させていただきます。 

 

以上、甚だ簡単ではございますが、報告第19号の説明とさせていただきます。


【かじや 質問】

ただいま上程されました報告第19号「平成24年度株式会社エフエムひらかたの経営状況について」質疑をさせて頂きます。

まず、議案書62ページの損益計算書の売上高に記載のある「放送収入」8796万190円のうち、市が支払っている委託料の金額とその算出根拠についてお聞きします。

次に議案書61ページの貸借対照表についてですが、流動資産が約1億4900万円あり、流動負債の約1100万円と比べても約14倍と多い状況ですが、ここまで流動資産が膨らんでいる理由についてお聞きします。

 

【岸政策企画部長 答弁】

議案書62ページの損益計算書の放送収入8796万190円のうち市の放送委託料は6593万4000円でございます。委託料につきましては、1日約2.5時間、年間946時間に所定の時間単価をかけた金額を基本に算出しています。

流動資産が増加した理由としましては、平成19年以降、累積赤字が解消され黒字に転じてからの繰越利益剰余金分が発生していることによるものです。

 

【かじや 質問】

2回目の質問をさせて頂きます。

預貯金など流動資産の割合が高い点を見れば、健全な財務状況とも言えますが、違う角度から見れば、資産が有効に活用されていないとも言えます。また、売上の多くを市からの放送委託料に依存していることを考え合わせると、利益を追求する企業としては決して健全とは言い切れない状況です。

一般的な企業であれば、利益については配当するか、利益のさらなる拡大を目指して事業活動に再投資することなどが考えられます。しかし、「エフエムひらかた」については、利益のすべてを繰越利益剰余金としてただ単に内部留保しているだけで、有効に活用できていないように感じます。

そこで、市として「エフエムひらかた」の経営における利益についての考え方及び今後の財務方針についてどのように考えておられるのか、お聞きします。

 

【岸政策企画部長 答弁】

市としましては、今年度エフエムひらかたに策定を求めています「経営改善プログラム」の中で自主財源の拡充策や経費削減策などを盛り込んだ財務基盤の強化を求めていますが、その中で引当金の計上など、より適切な財務処理についても検討されるものと考えております。また、放送委託料につきましては、昨年度実施した事務事業総点検の評価も踏まえ、今後も見直しを進めてまいります。

 

【かじや 意見】

3回目は要望とさせて頂きます。

利益を有効に活用して事業を拡大しようという意欲もなく、市からの放送委託料に大きく依存している現状を見たときに、毎年利益を計上して資産を増やしていくことに違和感を覚えます。今後、財務状況のバランスを見ながら、市として適正な利益のあり方や内部留保の活用についての検討・提言を行った上で、放送委託料をできる限り抑制していくようお願いして、質疑を終わります。